流れ星の記憶
新卒で入社した会社
社員は私一人
職場の上司からの人格否定と虚無感に苛まれ、辛い日々を過ごした
おっとりして、感情を表に出さない
思っていることや辛いことは言ってはいけないと幼少期から我慢をしてきた
そのせいか、人と打ち解けることが難しく、誤解されることもあった
次の人が入社するまではと仕事を続けること2年
気づくと朝の通勤電車の中で失神している私がいた
辛い日々
空気の澄んだ深夜の帰り道に見上げる夜空には、思っていたより多くの流れ星があった
満点の星に吸い込まれ、一部になる
自分が自然の一部なんだという安心感
流れ星の瞬きは私へのエールに聞こえた
「辛いことは永遠ではない」
「大丈夫だよ見守っているよ」
退職してもストレスを抱えながらの生活は続いた
15年の時の流れに癒され、私は悪夢を見なくなった
それでも完璧にやり遂げなくてはいけないというプレッシャーやまた別の葛藤に苛まれてながら生活は続く
そんな時夜空を見上げると、「居ても良いんだよ」と見守ってくれている気がする
ニックネーム:ノンノン