[2024/10/26]

『ひきこもり青年、マッチングアプリにて爆死寸前』


つい先日の話なんですけどね、友達と二人で花火大会に行ってきました。友達っていっても、当たり前だけど男だよ(笑)。ガタイが良くてさ、でも優しい。プーさんみたいな男だよ。


ママ、大人になっても友達って出来るんだね♪


でさ~、花火は綺麗だったんだよ。それはまー、いーんだ。問題はさ、僕らの周りがみんなカップルだらけってことだよ。しかも美男美女。なんだよ、これ。なんなんだよ、これ。


まったく僕はどこで間違ったんだろうね。何を間違ったんだろうね。ひとり答え合わせ。答えは出ない。たぶん永遠に。そんなことより、これからだ。これからを楽しくすればいい。でも、どうやって?


ぐるぐるぐるぐる……。


こうなった時の僕は面倒臭い。実にねっとりしている。どれくらい「ねっとり」してるかって?山下達郎の歌い方くらい「ねっとり」してるんだよ。


んで後日、そのことを別の友達に話したんだよ。その友達?もちろん男だよ。決まってるじゃあないか!そしたらね、その友達がナイスな情報提供をしてくれたんだよ。


「高橋くんってメンタル疾患を持ってたよね?障害を抱えている人専用のマッチングアプリっていうのがあるんだよ。高橋くん、やってみたら?」


マッチングアプリ。普段の僕だったら絶対にやらないことだ。でも、花火大会のショックで半分気が振れてたし、それに何より、これからは色んなことに挑戦してみようと思ってたから。どーせ、一度のこの人生。なんだって、やってやろー!


ってなわけで始めてみました。マッチングアプリ。写真を登録して、プロフィールを書く。自撮りは良くないって聞いたから他撮りの写真を。プロフィールも一応正直に書く。


登録完了。すると、ズラーっと女の子の写真が出てくる(ちと興奮)。仕組みとしてはね、気になる女の子に「いいね」を送る。でも、それだけじゃあ何も始まらない。相手の女の子も僕に対して「いいね」を送り返してくれて初めてマッチング。そこでやっとメッセージのやり取りが出来るってわけ。


何はともあれ、「いいね」を送らないことには始まらない。僕はポチポチやり始めた。


1人…2人…(ドキドキするなぁ)
4人…5人…(ちょっと楽しくなってきた)
10人…15人…(数打ちゃ当たるっしょ)
20人…25人…(タガが外れてきた)
30人…35人…(もうどーでもいーや)


最終的に50人。50人に「いいね」を送ってやりましたよ。勝ったね。さすがに50人も送れば、20人は返ってくるでしょ。あー、困っちゃうな。ハーレムだな、これ。大丈夫かな。身体もつかな。


※※※


女の子たちに「いいね」を送ってから、3日経ち…5日経ち…10日が経ちました。


女の子たちからの返信……0件。


ん?何これ?(笑)。壊れてんの?このアプリ。


※残念ながら壊れてませんでした。正常に起動しておりました。


メッセージのやり取りどころか、マッチングすらしない。出会い系アプリ?冗談じゃねー。出会えない系アプリだ。


高橋、初めてのマッチングアプリは50人からフラれるという結果に終わりました(笑)


これが俗にいう、「高橋、マッチングアプリで撃沈事件」である。テストに出るからメモっとくように。


※※※


それにしても、何がいけなかったんだろう。写真か?大阪の食い倒れ人形に似てる俺のルックスがいけなかったのか?それともプロフィールか?正直に書きすぎたか?「司法試験に向けて頑張ってます」とか書いとけばよかったのか?むーん。わからん。

こないだ何人かで食事してる時、マッチングアプリ撃沈事件のことを話したんだよ。そんで、「僕の良いところってどこですか?」って聞いたみた。


そしたらね、みんな回答に困ってた(笑)


ある人は言ってくれた。「高橋くんの良いところ?うーん、真面目だし、真面目だし……真面目だよ」


また、ある人は言ってくれた。「度の合ってないメガネで見ればイケメンだよ」


どうやら、まだ僕に春は来なそうです。